東京にある共創型コンサルティング会社「かたちえ」が「仕事」も「暮らし」も持続可能な形で発展的に「楽しく充実させたい」と願う人たちに向けた学びの場づくりとして続いてきた活動を「一般社団法人いろはこ」とし受け継ぎ、mindmap/マインドマップ、Udemy、経営マインドマップ、構造思考、組織学習、学習する組織、システム思考、ストレングスファインダー、フォトリーディング、トップリーダー養成塾など様々な講座・ワークショップ・セミナー情報など、クリエイティブな個人と組織を創出していく手助けになるためのブログです。

課題解決の最強ツール「マインドマップ」はこう使おう!

課題解決の最強ツール「マインドマップ」はこう使おう!
マインドマップ

課題解決ツールとして知られるマインドマップ、実はよく知らない人も多いのでは? 実は、「忙しくてそんなことしている暇ないよ!」という経営者のみなさんにこそ、ぜひ利用してほしいツールなのです。今回は、マインドマップを活用した経営課題解決の達人・松岡克政氏と、実際にマインドマップで経営上の課題を解決した毛藤マリコ氏にお話をうかがってきました。

  1. 課題解決の最強ツール「マインドマップ」はこう使おう! ←本記事
  2. 経営者におすすめ!マインドマップを使った意思決定力の高め方
  3. わずか10分!頭をスッキリ&行動を明確化させる方法とは!

※本記事は、以前三菱東京UFJ銀行の会員向けサイトRISE UP CLUB に掲載頂いた記事を、弊社にて再構成しています。

思考が整理でき、経営課題の解決にも適したマインドマップ

―毛藤さんがマインドマップをはじめたきっかけを教えてください

毛藤:『マインドマップ デザイン思考の仕事術』という松岡さんの書籍との出会いです。もともと同じ経営塾に通っていた松岡さんからその本をいただいたことがきっかけですね。本の冒頭部分に「マインドマップとは何か?」というマップが描かれているんですけど、これを見て直感的に「これは自分が抱えている課題の解決に使える!」と感じて、松岡さんの塾に通い始めました。

―抱えていた課題、とは?

毛藤:経営課題はいろいろありましたが、当時最も頭を悩ませていたのはISOの定着と運用についてです。ISOを取得する際には品質マニュアルを作成するのが基本ですが、真面目につくるほど、ものすごいボリュームになっていくわけです。そうなると取っ付きにくくて、なかなか社内で定着しない。何か情報をスリム化してわかりやすく整理できる手段はないか、と悩んでいました。

松岡:経営者というのはあらゆるマネジメント能力やリーダーシップを発揮しながら、意思決定から行動に落とし込むまで手がけなければならない大変な役割を担っています。毛藤さんの当時の最大の課題は「ISOの定着、運用」でしたが、それ以外にもさまざまな経営課題を抱えていました。

それらすべてに共通する、経営者に必要な能力は「思考力」です。思考を体系化し可視化するマインドマップは、それを鍛えるのに適したツール。毛藤さんにはそういった経営課題の1つひとつにマインドマップを活用していただいて、課題の解決をはかっていきました。

実際に活用してみて得られた効果

―マインドマップを取り入れてみて、どのような効果がありましたか?

毛藤:まず、最大の悩みであったISO文書や記録類において、スリム化の方向性が見えたことですね。
何ページにも渡る資料が、たった1ページで全体像を俯瞰できるマインドマップになると、見返すことが楽になり本当にストレスフリーになりました。その結果、活用前に比べて、自然な形で時間短縮化や業務改善スピードが高まったように感じています。

他には、思考が混乱した時に一旦マインドマップに書き出すようになったのですが、自力で思考を整理できるようになりました。最近では焦っているときこそマップを書くようにしています。「急がば回れ」ですね (笑)

―資料のスリム化以外では、どういったシーンで活用していますか?

毛藤:1年に1回ISOの審査があって、インタビュー形式で会社の方針を聞かれるのですが、その時にマインドマップを使って説明してみました。そうしたら「これはいいね、新しいね」と言われました。経営方針がA4用紙1枚で分かるのがよかったのだと思います。

他には、会議のアジェンダにマインドマップを取り入れてみたりもしています。ゴールが明確に設定されていて、テーマに沿って会議が進んでいくので、話が分散しないでまとまります。無駄な時間がなくなって、会議が早く終わるようになりました。

【実際の会議で使用されたマインドマップ型のアジェンダ】

―社員からの反応は?

毛藤:最初は「なんだろう?」と思ったようでしたが、はじめから何となく読めているようでした。読む分には意外とどうにかなるみたいですね。

松岡:マインドマップは一度説明すれば直感的に理解でき、書面として残るので、細かいことを言わなくても、実際に文書をマインドマップにしたものを社員に見せると自然とその良さを受け入れてもらえるようです。

その課題、マインドマップで解決します!

―どういった人にマインドマップの利用を勧めますか?

毛藤:以前の自分と同じ状態にある人。つまり、「忙しい」「時間がない」が口グセで余裕がなく、一方で解決すべき課題をたくさん抱えている人、ですね。

そういうときって迷路にはまっているのと同じ状態なんです。出口を求めてさまようけれど、走っても走ってもゴールが見えない。マインドマップは、その迷路の全貌を上から見下ろすことができるツールだと思います。ゴールまでの道のりが明確になります。経営上の課題ももちろん、自身の個人的な悩みの解決にも役立つと思います。

松岡:毛藤さんがおっしゃったような「余裕がない状態」というのが生まれる背景を、ある基本観点から説明してみます。それは、「思考」「行動」「感情」という3点。

人は、思考して行動しますよね。そして、そのもとに感情がある。その3つが輪になって循環しています。このうちビジネスで大事なのは「思考して、行動すること」。でもこれだと、感情が発散できないまま置いてけぼりになっているんです。だから気持ちに余裕がなくなって、どうにもならなくなってしまう。

それに対してマインドマップは、感情を入れ込むことができるんですよ。感情が吐き出せるからスッキリもする。そういった部分を含めて整理して進むことができるのが大きなメリットだと思います。

松岡:どんな人にオススメかというと、具体的には、「前進したい」と思っている人にはもってこいのツールだと思います。

前進には2種類あって、

• 努力したいのに中々解決できない、マイナス→0への前進
• 未知な分野での新しいチャレンジ、0→1への前進

どちらの状態であっても、マインドマップはその前進をサポートする強力なツールになると思うので、あてはまる方にはぜひ試してみてほしいですね。

―企業の中で役立てるとしたら具体的にどんな利用法があげられますか?

毛藤:会議の議題や議事録に利用する方法はオススメです。先ほどもお話ししましたが、最初に全員でゴールを共有して会議を進めていくので方向がブレない。そのため短時間で、ゴールに直結する具体的な濃い話し合いができます。また、議題マップに決定事項等を書き足せば「議事録」になり、振り返りも簡単にできます。またマインドマップで改善箇所の洗い出しを行うのもオススメです。Todo(やること)が明確になり、改善スピードが速くなりましたね。

松岡:大中小の企業それぞれにオススメなのは、大企業では会議に、中規模企業ではマニュアルに、小規模の企業ではビジョンを描く際の利用です。マインドマップを使えば説明する側も理解する側も手間が省けるので、共有して物ごとを進めるのにとても便利なツールになると思います。もちろん今回の事例である資料のスリム化はどの企業でも有用です。

ノート術であると同時に思考法でもあるマインドマップは、書きながら項目の出し方を鍛えていくもの。はじめは項目の出し方が分からないかもしれませんが、枚数を重ねて、思考のトレーニングをしながら経営課題の解決にも役立ててみてはいかがでしょうか。

<おふたりのプロフィール>

毛藤マリコ氏
公共緑地サインの企画・製造メーカー「株式会社アボック社」代表。公園施設の点検・修繕や、植物の情報を編集、本・ラベル・Webサイトのコンテンツ展開まで幅広く事業を展開する。事業をさらに強くしていくため2010年2月、品質マネジメントシステムの国際規格「ISO9001:2008」を取得。

松岡克政氏
「株式会社MatsuKatsu」代表。経営者やビジネスリーダー向けに「経営」を「企画」で解決する専門家。シニアマインドマップインストラクター、中小企業診断士。

※本記事は、以前三菱東京UFJ銀行の会員向けサイトRISE UP CLUB に掲載頂いた記事を、弊社にて再構成しています。

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