2021年の年始VISION策定イベント
毎年恒例の年始VISION策定イベント、2021年は実現するビジョンの描き方(イメージ)と、描いたビジョンでの成果の出し方、両方ともにじっくりと取り組んで確実に身につけていただけるよう、二本立てのイベントとして開催しました。
ビジョンイメージは自分が無意識の前提で持ってしまっている顕在意識を超えた「本当に望むもの」や「心から実現したい状況」を描くのに役立ち、例えば、このようなイメージを誰もが描けてしまいます。
上記のようなアウトプットを創出するイメージを活用したビジョン策定に取り組んだイメージ編(2021年1月17日開催)についてはこちら(下記をクリックしても見られます)からご覧ください。
会場とオンラインでの一体感を醸成しながらの進展
そしてこの日は実行計画編として、描いたビジョンを確実に実現するための計画作成を構造思考のアプローチを使って体感していただきました。
今回はプロの方に会場とオンラインをつなぐ役割をお願いし、音声の面でもコミュニケーションの面でもスムーズに会場とオンラインを一体化して実施できました。
今年こそ年始に描いたビジョンを達成する!
やりたいことを実現する!という意気込みのもと、全国から22名の皆さんがご参加。
緊急事態宣言中ですので、ほとんどの方はオンラインで参加されました。
ワークショップの内容とアウトラインマインドマップ
この日のアウトラインは講師松岡克政(まつかつ)が作成したマインドマップのような内容です。
全部で7つのパートに分かれており、午前が左側の内容。午後が右側の内容になります。
①イントロダクション で一体感を醸成しワークショップの流れをお伝えし、
そのうえでゴール設定を各自で作成し、仲間と共有します。
②”ZEN”体験 は全体像であり前提であり、本取組みの本質(全部)等を表す重要パート。
下記のような内容を実施しました。
ここでは松岡がマインドマップを経て、なぜ構造思考に入れ込んでいるのか、どんな成果が出る取組なのか、といった話しもありました。
「なぜこれを学ぶのか?」の理屈での納得感と体感を通しての可能性実感の両面があることで、参加者の皆さんはこのあとのワークに没頭できるのです。
そのうえで ③チャート作成基礎 はこのような内容
くどくなく、しかし、大事な部分をしっかり理解し、一回目のワークで納得感と実感が得られて、もっと書き続けてみたいと思ってもらえるような工夫をしたストーリーです。
オンラインの方にとっては講師の画面が全てですので(とはいえ、ホワイトボードや身振り手振り等もフル活用します)、今回は今まで以上に丁寧なスライドが作成され、説明が進んでいきます。
④⑤⑥パートは一体化させた上で午後になって実施。
この取組は何人もの方から評価をいただいた進め方と内容になっていました。
その構成を説明している途中のシーンはこちら。
この流れに沿って参加者の方は夢中になって緊張構造チャートを書いていました。
通常「VISION」というと壮大なものになって「計画」に落とし込みにくく、一方「計画」はスケジュールに落とし込むと圧倒されてしまって「やらなければいけないこと」になりがちだったりしませんか?
ところがこの方法だと、「心からやりたいこと」と「一年間でやりたいと思うこと、やるべきこと」とがつながる取組みをご自身で見出して、実行していけるようになります。
非常に面白いステップだったため、
参加者からの評判もとても良かったです。
VISION策定:「25~30年後」から始めたこと、内面・内側を重視したことが印象的でした。いわゆる「第2領域」を見定めるワークであるようにも思いました。
ところで冒頭でご紹介したマインドマップですが、見ただけでは内容はわかりませんよね。
そもそもマインドマップというのはそういうもの(説明がないとわからない)なのですが、
今回は書いているプロセス自体を記録した動画(タイムラプス形式)があります。
タイムラプスでご覧いただくと、20分くらいの作成プロセスをわずかな時間で見ることができます。
このマインドマップを見ることで、ビジョンがどのように動き出し、確立していくのかというプロセスの一端を体感していただけるかもしれません。
これはマスターマインドマップインストラクターでもある松岡克政(まつかつ)ならではのアウトプットでもあります。
次に、参加者がうなった最重要ポイントについてもレポートいたしますね。
「問題解決」と「創り出す」ことの違いを体感して進める
ビジョンを実現するには、それが「”本当に”実現したいもの」であることが大切です。
これを体感していただくための内的なワークを ②”ZEN”体験で行い、その後、休憩時間前に問いかけをしたうえで、
ワーク中に「やらなかったことは何か?」について皆さんに考えて書き出していただきました。
休憩後には会場の方にはホワイトボードで記載いただき、
オンラインの方にはブレイクアウトルーム(少人数に分かれたセッション)で対話をしていただいたうえで、チャットに書いてもらいました。
それを踏まえての実行計画の策定に入っていきます。その際、緊張構造チャートも使いながら、まずは25~30年後の長期でありたい姿、次に短期の1年後、中期の5年後も考えていただきながら現状とのギャップ(差分)を把握し、最終的には1年後に向けて本当にやりたいことを5~10個に絞り込んでいただきました。
10枚程度の予め設計がされたオリジナルのワークシートを活用し、そこに埋めながら進めることで、短時間で凝縮した内容を作成できるとともに、1年間かけて振返りとブラッシュアップができるような配慮がされています。
みなさん、それぞれが自分の人生を創り出していくスタートの1日になったようです。
ご参加いただいた方々からのお声を一部、ご紹介させていただきます。
- ビジョンの質が緊張構造を生み出す重要な鍵になると思っており、どのようなビジョンが緊張構造を生み出すのか理解したいと思っていました。問題解決ではない、心の底から望むものという感覚が少しわかり始めた感じです。(西田純さん/会社員)
- 「問題解決」と「創造行為」は違う。「創造したい成果」を具体的に言葉にすることが重要だが、これがなかなか難しい。手段をかいていたりする。公開添削はありがたかった。(岡田美紀子さん/会社員)
- 2020年の8月時点で書いたビジョンとほぼ同じだった、去年の8月時点のビジョンがよくかけていたということだと理解した。この2か月サボっていたことがよくわかったので、再び、部のメンバー15人と1on1の機会をもつ、そこで次の活動計画を立てる。(矢野泰輔さん/会社員)
- 事前のミニ講座+まつかつさんが塾生に構造チャートを使いながらのフィードバックをオフィスで見ていたのが、使える実感を引き寄せたと思います。(高橋一郎さん/会社員)
- 深めたいな、身につけたいなと思っていたところ、リアリティ(と理想)をしっかり書けば、アクションは自然と出る実感を持てました。(N.Aさん/会社員)
- 緊張構造チャートは簡単な取り組みで練習させていただきましたが、具体的に事実を見ることが大事であることがつかめました。(Y.Oさん/会社員)
今後は月1回程度のペースで実行計画が進んでいるかどうか、互いにシェアしあいながら、時に計画を修正しながら、まつかつからも計画の着実な前進に向けたポイントをお伝えする形でオンラインフォローアップを開催する予定です。
その結果、皆さんがどのようにビジョン達成に近づけるか――。
それは、年末振り返りイベント2021でのお楽しみとしましょう!