reported by M.A
・イントロダクション~図形ワークショップ
早くも第3回目を迎えたメタ企画塾アドバンス~図形編~。いよいよ次回が最終回ということで、今回は各々のゴールに向けて学びを深めていきました。
この日もl賑やかな空気の中始まり、恒例のGood & Newで一体感も高めると、すぐに切り替えて“場”に入っていきました。みなさんの意気込みの強さが窺えますね。
今回も自身のゴール、成果や気づきを振り返り、そのためにどうしたらいいのか、さらに求めるものはなにか、今日のワークショップに期待することはなにか、などをマップにかき、それを共有しました。同じ気づきでも、購入した本のワークなどに取り組んでみたからこそ現れるものがあります。図解は書き手の想像を超えることがあったり、抽象化と具象化を行き来できるなど、その気づきは本には載っていないことであったりもします。
それを共有できるというのはとても貴重な“場”ですよね。
当然、「上手くいかなかった」という気づきもあります。そうして浮かび上がってきた課題には、意外にも他の参加者と共通点があることも。図形思考を自分の中で一度整理したい、図解を自分に合った形にしていきたい、といったものはもちろん、図形を選んだり、分類したりする過程、思考のプロセスそのものに切り込んでいくという話まで飛び出しました。
既にしっかり芯が一本通ったような力強い空気になっていましたが、それでも参加者の口から苦しげな吃り声が漏れるほど。
考えてから答えが出るまでのその間。もっと言えば、読解と理解、脳裏にイメージが思い浮かぶまさにその瞬間という直感に近い部分を解明するのですから、それは言わずもがな非常に難しいことです。けれど、これこそが図形ワークシヨップの到達点なのかもしれません。
きっと、みなさんが参加しているこの図形ワークショップだからこそ生み出せる-みなさんとでしか生み出せない成果です。なぜなら、このテーマが議題に上げられたこと自体がレベルの高さの証拠であり、そしてその難関に挑もうという意思が感じられるからです。
思考力と同様に、この意思というのもとても重要です。意思は行動を促し、行動に移すのが早ければ、その分ゴールにたどり着くのも早くなるのですから。
・ワーク(1)~個人の差異と全体の共通項
さて、各自と全体のゴールに一歩でも近づくために、ワークの振り返りをします。
週にひとつ全員が取り組むワークが2回分。1回目は「相手に伝えるメッセージ」を図解するというもの。そして、2回目は「コンビニに売っていないもの」を図解する、でした。
出揃った答えを見比べてみると、各々の論点の違いが見えてきます。面白い、深い、この発想はなかった、など驚きに満ちた感想が飛び交いました。そうした気づきも貴重なものですが、これらの発想を自分の目標と結びつけられるとより成果に歩み寄れますよね。
続けて、自分の職場を図解する、というワークに全員で取り組みました。
様々な図が挙げられる中、直前に配布された資料に当てはまらないものもありました。
それは感情や装飾といった類のもので、伝えようとする意図の表れなのでしょう。その人だからこそ描けた図であり、その人の思考が出ているものです。
では、他の人の意図を汲み、その人が選んだ図形で自分の1職場を図解することが果たして可能なのか。
出来なくはないでしょう。ですが、より高い精度を得るためには、一歩立ち戻って基礎からしっかりと考える必要があります。学びを深め、応用、成果へとたどり着くために基礎力は欠力ふせません。しっかりと基礎を身につけることこそ、各々のゴールにも全体のゴールにも至る近道なのかもしれません。
・ワーク(2)~見え始めたゴール
基礎が重要なのはもちろんですが、きちんと成果を上げることがメタ企画塾の至上命題=アドバンスといえど、そこは外せません。なので、次の時間では各々のゴールに直結した自主ワークに取り組みました。
みなさんすぐさま切り替え、自分のことに没頭していました。時に頭を悩ませながらも、しっかり自身の課題と向き合い集中する姿に、自然と空気も引き締まり、“場”の力も発揮され、40分もの時間が瞬く間に過ぎていきました。
実際に取り組んでみると、参加者の方々は購入した本に載っているような教科書的なステップは既に踏み越え、独自のやり方で突き進んでいました。共有してみると、近いものを扱っているためグループを組んで一緒に考える方がいい人、逆にこのまま個人で押し進めた方がいい人、と今後の取り組み方にも差が出てきました。いよいよラストスパートという感じですね。
そこで、いち早く自分の図形を作った高橋さんから先陣を切って発表していただくことになりました。内容は、ご自身もファシリテイターを務められるペップトークについて。
高橋さんは当初から、このペップトークを独自の図形で表したいと仰っていました。その試作版がお披露目とあって、高橘さんだけでなく、他の参加者も興奮が隠せない様子でした。
発表のフィードバックでは様々な意見が上がりました。参加者全員でブラッシュアップして、完成度が上がっていく喜びは、参加した人にしか体験し得ないご褒美みたいなもの
でしょう。それが参加者の人数分だけ味わえるのですから、自身の成果も相まって格別な達成感になりますね。
・次回に向けて~より深く、より確かに
高橋さんの発表から、みなさん得るものが多かったようで、グループを組んでのワークも活発でした。個人で取り組んでいる人はその人で、脇目も振らず、考えながらペンを走らせ、自分のゴールへと迩進していました。うっすらと完成形が見えてきた人もいたのではないでしょうか。
個人としてだけでなくワークショップ全剛体としても形ある成果を残したい。そんな思いもあり、参加者のみなさんに協力を呼びかけることもあります。
みなさんならではの、みなさんだからこそ出せた成果や答え。“場”の力もそのひとつですが、形あるものが作れたなら、それはとても素敵なことではないでしょうか。
例えば、みなさんが初回に選んだ書籍から良かったものを抽出できるととても良いですよね。それぞれの目的と観点によって、図解というものがどんなことに使えるのか。実践面での有用さを示してくれそうです。
また、各々の違いに目を向けるなら、やはり思考プロセスのことは欠かせません。次回までに行うウイークリーワークもそういったものが選ばれました。
自分のやりたいことや歴史上の出来事をどの図形を選んで表現するのか。そうして得られた学びをどう活かしているか。
比較考察することで、見えてくるものがありそうなラインナップです。より深い、人間の思考の本質にまで手が届くかもしれませんね。
図形ワークショップもいよいよ次が最終回です。みなさんの成果とその発表が非常に楽しみです。ここがひとつのゴールではありますが、その先も進化は続いていくのでしょう。
そんな未来図を予感させる第3回目でした。