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【実践!緊張構造チャート2】「現状のリアリティの把握」

オススメ

こんにちは、今日もいろはこのサイトをご覧いただきありがとうございます。

これまでの記事では、

・構造思考と緊張構造チャート
・緊張構造チャート:Visionの言語化

上記内容をお届けして参りました。

今回は、緊張構造チャートの2番目の項目、
「現状のリアリティの把握」
こちらの内容をお届けして参ります。

緊張構造が働いている時は、
現状のリアリティの項目をどのように書いているか、
そんな観点で本記事をご覧いただければと思います。

【実践!緊張構造チャート1】チャートの活用はVisionの言語化がキモ〜創り出したいものだけに、焦点を当てる習慣を付けましょう〜
【実践!緊張構造チャート2】「現状のリアリティの把握」   ←本記事
【実践!緊張構造チャート3】アクションプランが自然と生み出される“緊張構造”の感覚とは?

本記事

1.イメージ(思い込み)と事実の切り分けは思っているよりも難しい

「事実ベースで報告してね」

上司として部下に指導した経験、もしくは上司から指摘された経験、
あなたにもありませんか?

これは事実と思っていたことの中に、
自分の思い込みが、無意識の内に入っていたこと、
特に社会人になりたての頃は多かったかもしれません。

実際に、上司に指摘されたり、紙に書き出してみたりすると、
「・・・あ」
と事実に気付けたりします。

事実ベースで考えるからこそ、
今思い悩んでいることが「客観的な課題」に変わり、
後は淡々と実行するだけになった、という経験が、
僕は沢山あります笑

感情に左右されたり、自分にとって都合の良い思い込みが無い時の方が、
結果的にその後のパフォーマンスが最大化するという実感があるのです。

「Visionにコミットしていると、現実を直視出来る」

ゴールとスタートの地点がハッキリしているので、
成果に直結するような事実だけを、
淡々と把握出来るようになります。
結果として、無駄なことをあれもこれもやらなくなっていく、
という感覚になっていきます。

現状のリアリティを書き出せば書き出すほど、
段々とその気になって来て、
自然とアクションプランが閃いてきます。

Visionを実現するための取り組みが、もしMustであったとしても、
そのアクションプランが
「やらなきゃ」から「やろう」に変わる瞬間なのです。

感覚としては、Mustが外れて自然体で淡々と実行したいことに変わる感じでしょうか。
(ある意味でドライな感覚かもしれません)

 

・・・最小抵抗経路のアクションプランが自然と生み出される
仕組み

美味しい料理を食べたい時や、趣味に没頭する時などは、
自然とアクションプランが生まれて来ているはずです。
あの感覚を本来は活用できる、という事です。

 

2.現状認識は苦しいもの

自分の嫌な部分や出来ていない部分を直視することになるから。
あまり前向きな気持ちにはならないかもしれません。

ついつい無意識の内に都合の良い思い込みをしがち。
嫌なことを先延ばしにする、夏休みの宿題のようですね笑

先にVisionにコミットしているので、
最初にこれいける!という前向きな気持ちになっている
もしくはこれなら確実にできそう、という自信が生まれている状態になります。
だからこそ、淡々と現状認識出来るようになります。

さらに、実現に必要なことだけに目が向くようになります。
あれもこれもやっていて、ふと今これは必要なかった、
本当に注力すべきことにリソースを割けていない。

無駄なことを省こうとしてもなかなか上手くいきませんが、
この順番で物事を捉えると、
淡々と必要な現在地の確認作業として、
現状のリアリティを捉えるようになります。
あまり嫌な気持ちにならずに、
目的地(Vision)を目指す為の現状把握が出来る、という事です。

その結果、Visionと現状のリアリティを見ていると、
自然とアクションプランが浮かび上がってくる
そんな感覚になります。

現実的に、取り組みの難易度が、客観的に認識できるようになるのです。
例えば、日時を決めて行動に強制力を持たせるのとはまた違った、
自然と日時を決めたくなる、そんな逆転現象が起こるのです。

要するに、Visionを前提として現状のリアリティに目を向けることで、
ある意味感情に左右されずに、粛々と実行できるアクションプランが
生まれる、ということです。(これが、創り出す思考の感覚です)

3.Visionを先に言語化する効果

今回の内容をまとめていきますね。
心からコミット出来るゴールだからこそ、

1.現状のリアリティが直視出来るようになります。
2.更に、Visionに必要な要素だけを抽出出来ます。

だからこそ、行動に粛々とコミット出来るアクションプランを創り出せるのです。
これが、芸術家が作品を生み出す感覚で、
Vision実現の為の実行計画を立てる、ということです。

4.生きたアクションプラン創出の条件

今回の記事では、緊張構造チャート:現状のリアリティの把握
ということをお伝えして参りました。

・Visionにリアリティが伴っていること
・それに伴ったリアリティのある現状だけを選択していること

この状態の時は結果として、
事実認識の精度が上がり
実現に必要な要素だけを見るようになるので、
自然とやるべきこと、やりたいことが明確になる、ということです。

次回は緊張構造チャート3番目の項目:アクションプランの作成
こちらの内容についてお話して参ります。

・生み出したアクションプランを具体的にどうするか
・日々のダイナミックな変化に即したKKチャートの実践的運用法

などお伝えしていきますね。

それではここまでお読みいただき、ありがとうございました!

 

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