マインドマップをはじめとする各種ツールを活用して自ら動き続けられる人材を育てる半年間の個人向け研修「セルフリーダーシップ養成塾」(SL塾)。2021年9月から始まった第9期も前年に引き続き初回のVISION合宿を除いてオンラインで進んでいきましたが、そうとは思えないほど深い学び合いとつながりをもって卒業の日を迎えました。
*第9期生の軌跡はこちらに一覧としてまとまっていますので、ぜひご覧ください。
そして、9期生の皆さんを送り出したSL塾はこの日をもっていったん終了することになりました!!
そこで、SL塾第9期最終回午後の恒例となった卒業記念イベントは、2014年の0期開始以来10期にわたったトップリーダー養成塾およびセルフリーダーシップ養成塾とはどのような場だったのか、卒業したばかりの9期生の皆さんのチーム発表をお聞きながら、歴代の塾生の皆さんや塾へ人材を送り出してきた企業関係者の皆さんとともに見つけ合うことにしました。
まず、塾長の松岡克政(まつかつ)からはマインドマップやストレングスファインダーといった塾で用いたツール類の意図を織り交ぜながら「塾は失敗や否定がない安心安全の場。Natural not Normal 、常識に捉われずに自然体で本来の能力を発揮する感覚を体感する場でした」とメッセージ。
これを受けて、SL塾初回のVISION合宿で描いたvisionマップに基づいてwill(やりたいこと) can(できること) must(やらなければならないこと)を浮き彫りにしながら変化を遂げていった9期生の皆さんたちによるチーム発表が始まりました。
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ビジョン達成を遮るのは自分!?
~MiZUKA LAB.(メンバー:クロちゃん じゅんじゅん すぎちゃん サチさん)~
SL塾の目指す個人のあり方に関わる象徴的な方程式でもある「P(Performance)=p(potential) – i(interference)」
「こうありたい」というビジョンの達成を妨げる「interference(障壁、阻害要因)」の正体を暴くため、4人のチームメンバーそれぞれが感じている「i」を持ち寄って分析した上で、iとどのように向き合い、捉えていけばいいか導き出していきました。
メンバーたちにとってのiに共通したのは、観念や思い込み、資質に絡むものでした。そうであれば、iは外的な障がいではなく、自らの内面に潜む、誰もが持っているものなのではないか――。こんな問いかけにも似たメッセージを置いて、次のチームへとバトンを渡してくれました。
次のチームへバトンタッチすると、意外な展開が待っていました。
わくわくって何?を考えたら、iも受け入れながらポテンシャルが発揮できる!?
~チーム湧く湧く(ジャミさん、さかもっちゃん、さとぅー、しんさん)~
ワクワクすることについてチームメンバー間で発散していくと、不安が一切なかった状況や何かを信じられる状況(寄り道している時ってワクワクしたよね、など)が見えてきたという皆さん。チーム発表なので何からの裏付けをもったものをまとめなければと考えたこともあったそうですが、次第に一元的な答えを導き出すことに興味がなくなったといいます。
ここからチームのさらなる旅が始まり、最終日の個人とチームの内部発表を終えた後にさらにブラッシュアップしたくなって作り出したのがこちらです。
そして最後のチームへとバトンリレー。9期生の皆さんの取り組みが集約されたかのような何かが生まれた瞬間でした。
iを認めることでポテンシャルを発揮できる!!
~チームPiX (玄氣さん、くぼっち、鹿CHAN、あこさん)~
チームメンバー4人の持ち味を慈しみながら対話を重ね、最後の2週間は毎晩画面越しに話してきたというチームPiX。
発表に向けてまとめるためには一部の感情を捨てなければならないような気持ちになったが、「まとめない」という選択をしたことで、捨ててきた思考や感情を捨てない状態を作ることができたそうです。この状態を作って文字通り毎日のように行動(対話)したところ、ある時ブレーキが外れたことに気が付き、これを「エモビリティ」と名付けました。
このプロセスを体現したのが、メンバーのお一人のあこさん。個人発表の内容を他の塾生にSpeak and ListenしてもらいたいとFacebookで呼びかけてみたところ応じてもらえたという体験を通じて、iの存在を深く考えるようになったといいます。取り除かなければならないのだろうか?無意識として背負っている荷物ではないか?簡単に下せないのではないか?下ろし方を間違えたらどうなるのか――?そんなことを考えていたらむしろ、iを認めることでポテンシャルを発揮できるのではないかと考えるに至ったそうです。
3つのチームの発表を終えると、見守っていたOBたちから次々とチャットの書き込みやフィードバックが9期生の皆さんたちに送られました。
「感情を出すことでブレーキが外れる。そんな職場づくりしているか自問した」
「塾とは、普段はやらなくていいよと言われていることをやっている場。どうして塾でできていることが、会社でできないのかと思いながら聴いていた」
「久しぶりの刺激!!頭使っているな~と感じられる、濃密な時間です」
そして、多くの塾OBOGからはP=p-iをめぐる発見への共感の声も寄せられました!
「P=p-iの見え方が変わりました。iにマイナスの数値(-x)を入れることにより、P=p+xという弱みを強みに変えられることに気付きました」
「「i」は自分自身。それに気づいたから、皆頑張れるんですね」
「p+iになっていて全く捉え方がプラスになっていました。解釈が+になっていることが素晴らしかったです」
塾長・松岡からは最後に、ナチュラルな状態で自分を育てながら、動き続けていけばあなたが望む成果が出て、あなたが望む人生ビジョンを実現できるというメッセージを込めて、こちらのビジョンマップを贈りました。
上のマインドマップを書いた40分くらいの思考プロセスを48秒に圧縮した動画です。松岡が何を考えてどの順番で思考を重ね表現したのかが読み取れるかもしれません。(松岡曰く、書いた言葉書かなかった言葉それぞれが重なり合ってこのような内容になった、とのことです)プロセス探求を趣味とする松岡らしいアプローチです。
2014年の開始以来、のべ約100名の塾生をお迎えし、本当に多彩な皆さんに集っていただいたトップリーダー養成塾/セルフリーダーシップ養成塾は、この日をもっていったん終了することになりました。
”最後の”卒業生となった9期生の皆さんが異口同音に話していたこのメッセージで、ひとまずの幕閉じとさせていただきます。
人生の旅はこれからも続く―――