東京にある共創型コンサルティング会社「かたちえ」が「仕事」も「暮らし」も持続可能な形で発展的に「楽しく充実させたい」と願う人たちに向けた学びの場づくりとして続いてきた活動を「一般社団法人いろはこ」とし受け継ぎ、mindmap/マインドマップ、Udemy、経営マインドマップ、構造思考、組織学習、学習する組織、システム思考、ストレングスファインダー、フォトリーディング、トップリーダー養成塾など様々な講座・ワークショップ・セミナー情報など、クリエイティブな個人と組織を創出していく手助けになるためのブログです。

11月16日、セルフリーダーシップ養成塾の3ヶ月目を無事に終えることができましたので、その体験レポートをお届けいたします。

「時間あたりの効果を高めていくには、上手いやり方があるんだなぁ」と実感した一日でした。

自分の事業の概観がより具体的に

受講前は、プロジェクトマップなどを、自分なりにとにかくかき出すことをで、自分の事業の概観が徐々に具体化してきた、というような印象でした。

そして、この日の内容である「コーチング」や「リソース」については、ある程度の経験と知識を持っていることもあり、ちょっとだけ斜に構えた気持ちで、当日に臨みました。

受講後は、「前提知識や経験がなくても、特定のフレームに基づいてプロセスを実施すると、その時間なりの成果が確実にある、思ったよりかなり多め」と深く実感した次第です。

 

振り返りの一幕。視覚的及び聴覚的に振り返ることで、前回からの実践が想起されやすくなる。

 

講師まつかつさんの真剣な表情

 

真剣さと楽しさの両方があることで、学びとパフォーマンスが上がるはず

 

効率的に結果を出すために、リソースに目を向けよう

プロジェクトマップの中でリソースという項目があり、そこについて深掘りをしていきました。

目的に対して役に立つリソースを、色々な観点から目に見える形で自分に自覚させておくことの効果と必要性を感じました。

「できるだけ、今あるもので、楽に結果を出したい」ということをまつかつさんがおっしゃっていましたが、とても合理的ですし、「楽に結果を出す」という部分に非常に惹かれます。

「Aという結果を得るには、Bというリソースを新たに獲得しなければならない」という考えのパターンを無意識的によく使っていることに気づき、もしかしてそれは、自分からあえて困難な道を選択していたのかもしれません。

リソースのマップをかくことで、「自分の近くにリソースは、意外とある、結構ある」ということに気づき、同時に、「軽く、はやく動いて、量を重ねた方が、結果が楽に速く出る」という考えが強化されているように思います。

今あるたくさんのリソースを、自分が目に見える形で認識していることは、自分が回したいと思う複数のプロジェクトに対して、確かに役に立つし、やっておいた方が楽だなと思います。

これからは、自分が楽するために、パソコンで作成しておこうと思います。

同じ参加者の方からの事例やFBからの気づきはとても多い

 

塾生の実践事例をシェア

今回、私も事例を共有しました。自分の取組みを、実際に自分の口を動かして言語化することで、「自分はこういう取組みをやってきたんだなぁ」とやってきた実感が深まったように思います。

また、「量がすごい」とフィードバックをいただいたことで、「そうか、必要性から実施したが、私は量を重ねてきたのか」という自分なりの固定化された考えに、新たな視点を追加してもらった経験でした。

 

実践事例の共有。2か月目の15分間読書で取り組んだ書籍を活用した事例となった。

他の参加者の方からも、事例の共有がありました。

職場で上下左右のチームメンバーを巻き込みながら、プロジェクトをチームで進めていくという生事例は、非常に刺激的でした。実際に職場で複数人でかいたプロジェクトマップや、その他の複数のマップを共有いただきましたが、ものすごい情報量でした。

仮に文章にすると、少なくともA4が10枚では足りない量です。そのようなものを渡されても、それぞれの仕事が減るわけではありませんから、普通は後回しにされて、読まれません。

マインドマップは、キーワードで抽象度を上げ、有機的なつながりを作りながら、イメージ的に表現することで、少ない文字数で直感的に理解しやすいメリットがあります。そのため、他者と認識を共有しやすく、他者がどのポジションであっても、自然な形で意見を取り入れやすくなるというマインドマップの有効性を実感しました。

加えて、その発表者の方は、おそらく勢いと力ずくで無理やりプロジェクトを進めていったのではなく、朗らかに、自然な感じで、チームメンバーの方々をプロジェクトに上手くお誘いしていったんだと思います。この辺はストレングスファインダーの資質が発揮されていると思いますが、「個別化」「ポジティブ」「アレンジ」等の資質を上手く活用されたのではないかと予想しています。

実際に、次のステップとして上司の方が勉強会を実施されるなどの動きもあったようで、マインドマップとストレングスファインダーを活用して、チームメンバーを上手く巻き込みながら、現実のプロジェクトを動かしていった実例を見せていただきました。

同じ参加者の方が今実際に動かしている実際の事例は、「これ、本当に使えるものなんだ」という信頼感を増やしてくれるとともに、「自分もそうやって使えるかもしれない」という気持ちを高めてくれます。

 

チームプロジェクト実践事例の共有。社内及び社外からのフィードバックを経て、今後のプロジェクトの進捗が興味深い。

 

ストレングスファインダーの資質をうまく使うために

資質をうまく活かすことについての探求が様々な角度から進められています。

私は、資質の「適応性」を2番目によく使っているようですが、「勝手に適応しようとするのなら、使いどころを考えてもしょうがない」と思っていました。

ただ、「資質の1番目である『慎重さ』が目的に対してあまり効果的であると思えないため、そこは諦めて、なんとか上手く共存しようと思っている」とお話ししたところ、「その資質と上手くお付き合いするために、適応性を使っていらっしゃるんですね」とのフィードバックをいただきました。そこで初めて「なるほど」と思え、「適応性」に対して「いつもお世話になっております」という感謝の気持ちを持つことができたように思います。自分は自分なりの捉え方をしているので、新しい視点は、本当にありがたいです。

また、資質を基にした他者紹介のワークもありました。そのこと自体が、他者を面倒なものとか障害とかただのメンバーいう観点ではなく、リソースとして観ることのトレーニングをしているように思います。

 

自分の資質が他者にもたらす価値と貢献を認識することは、主体性と自己効力感を持って行動しやすくなることに通じている気がしますが、普段の社会生活ではあまり注目されないことではないでしょうか。

 

コーチングの極意が凝縮された「15分問題解決」

コーチングを事業として立ち上げ中のこともあり、「15分でどれくらいのことができるのか」という疑義と興味の両方を持って臨んだところ、「前提知識や経験が無くても、15分でできることがかなりある!」という、ショックと驚きを経験しました。

コーチの質問を基にクライアントが話をしていきます。特定の項目、それぞれの項目の数、話す順番、役割分担などのプロセスを含むフレームに沿って進めていくことで、クライアントに気づきが生まれます。

普段の仕事上では、そのプロセスやそのフレームでモノゴトを捉えていないからこそ、生まれるものだと思います。

15分の中でそれぞれのステップが自然に切り分けられているのですが、例えば、相手が話している時に、自分は聞くことに徹し、アドバイスをしないということ。仕事で結果を出したいからこそ、相手のためを思っているからこそ、自分の方がよく分かっているからこそ、仕事の現場ではなかなか難しいのだと思います。

実際に、難しいという声があがりました。そのことこそが、自分達のいつものパターンとは違う取り組みをやっていることを意味しているのだと、再確認しました。

私自身、コーチとして日常的にセルフコーチングを行っていますが、セルフコーチングとコーチという他者がいるプロセスは別物です。それぞれに良さがありますが、相手がいることのパワフルさは、一人では決して得られないものです。

そして、かかった時間は15分です。

仕事でやっているものとしては若干悔しい部分もありますが、専門的な知識や経験が無いままでもフレーム通りに進めれば、やった分の結果がでるというのは、大きな価値のあることだと思います。

自分の悩みなどを実際に言葉にして話し、視覚化されたものを確認することは、複数の感覚器官を使った情報処理を複数回行っていることであり、そのプロセスを経る前とは認知が変わってくる。

アドバイスすることなく、聞き&マップをかくことに徹するのは、なかなかレア体験

 

マップもかきます。キーワードで言語化するからこそ、情報として取り扱い可能になります。

 

言語化し、書いて、シェアすることで、新しい視点が自然に追加されていく

時間当たりのパフォーマンスを追求しようという意識に

一日を通して特に印象に残っているのは、プロセスを含めたフレームの効果性です。その場のリアリティを蔑ろにするのではなく、フレームに沿ってプロセスを進めていくことで、今必要のないものが混ざること無く、その場のそのやるべきことに集中できることで、学びと探求が促進されていることは、とてもパワフルだと思います。

時間は、私たちの残された人生そのものですから、時間当たりのパフォーマンスは追求していく価値があります。

「同じ会社の人とペアを組んでいたら、このアウトプットは出なかった。お互いのバックグラウンドを知らない人同士だったからこそ出たものだった」と、参加者の方がおっしゃっていたことがとても印象的でした。

私たちは、いつもの自分としての成果は既に得ていますから、リソースとしての他者がいることで、自然な形で新しい視点が追加され、選択肢が拡がっていく場は得難いものです。

一日のプロセス自体が、集中(緊張)と緩和を繰り返しており、終わった時にはやっぱりヘトヘトです。

いつもの自分では使っていない部分がある、それは、まだまだ使えるリソースがあるということで、パフォーマンスが上がる余地は大いにあるということを、改めて実感した3ヶ月目でした。

次回までのホームプレイがたくさんありますが、少しずつでも動き続けることで、学びのための学びではない、現実を動かすツールとして楽しみながら活用し、自分の現実を動かしていきたいと思っています。

ありがとうございました。

 

事務局より

前川さん、第3回もお疲れさまでした!これでちょうど折り返し地点ですね。
今後も前川さん自身の取組みを応援しながら、半年間を駆け抜ける塾生のサポートをしていきたいと思います。

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