東京にある共創型コンサルティング会社「かたちえ」が「仕事」も「暮らし」も持続可能な形で発展的に「楽しく充実させたい」と願う人たちに向けた学びの場づくりとして続いてきた活動を「一般社団法人いろはこ」とし受け継ぎ、mindmap/マインドマップ、Udemy、経営マインドマップ、構造思考、組織学習、学習する組織、システム思考、ストレングスファインダー、フォトリーディング、トップリーダー養成塾など様々な講座・ワークショップ・セミナー情報など、クリエイティブな個人と組織を創出していく手助けになるためのブログです。

繰り返し学んで実践に活かす。 少しずつ、淡々と。

終了後の懇親会にて記念撮影
まつかつの徒然

こんにちは!運営事務局のmakiです。
昨日から本日にかけて、いろはこ&かたちえ初の社員研修を兼ねて
秋の信州・上田を訪れました。

社員研修ですが、お客様もご一緒です。
お客様とともに学び、動くのが、
私たちの目指す学びのあり方であり、事業のあり方でもあります。

終了後の懇親会にて記念撮影

今回の研修では、松岡克政(まつかつ)が学んでいるエッセンシャル・マネジメント・スクール(EMS)で学長を務める大久保寛司さんが、長野県出身で一流ホテルのリッツ・カールトン元日本支社長、高野登さんとのコラボレーションで実現した「人が輝く組織づくり実践セミナー」を聴講しました。

これまでも様々な機会にご一緒に動いていらっしゃるお二人なので、セミナーの進行に関する打ち合わせは一切なし。互いへの無茶振り、受講生の質問をきっかけに受講生がお話したりなど型破りなものでしたが(笑)、
4時間という時間の長さを全く感じさせず、学びの要素がふんだんに詰まったセミナーでした。

個人がその能力を発揮する(イコール輝く)ために何が必要か。個人の輝きを成果に導く組織づくりには何が必要か。

私たちが常に追い求め、学び続けているこの2つのテーマをめぐり、
大久保さんと高野さんとの間で、示唆に富むやりとりが展開されました。

Q 大勢の人たちに動いてもらうためのポイント

大久保:よく相手が、部下が「言ったのに動いてくれない」ということがあるかもしれない。でもそれは、相手の心に入っていないから。動いてもらうことにつながって初めて、伝わったことになる。相手に動いてもらいたかったら、話を聞いてもらうための「信頼と尊敬」を得ること。そして、動いてもらえる「環境」と「条件」と「状況」をつくること。

高野:動く条件があるとすれば、動きたくなる要素があること。それは、自分の人生の喜びを感じている時。作業の名人はいるけど、それ以上のことができるようになる。リッツ・カールトンの創業メンバーがやっていたことは、ワクワクが続くサステナブルな仕組みづくり。デイリーラインナップといって、毎日やることで忘れることなく、エネルギ—を維持できることを行う。逆に、意味のないことはゼロにする。価値あることをまた始めればいい。

大久保:「意識」と「仕組み」。どちらかだけでも機能しなくて、どちらも必要。
仕組みは表面的には真似出来るけれども、意識が伴っていないと成功しないですね。

Q 学びの進歩が遅い人をどう導くか?

大久保:副店長への降格を命じられた飲食店勤務の男性が、1ヶ月で変わったんです。この人、何をやったと思いますか?スタッフの前で、お客様の前で、常に笑顔でいるようにしたそうです。さらに、スタッフへの感謝の意をきちんと伝えるようにしたそうです。「笑顔」と「感謝」だけ。そうしたら、スタッフが相談に来てくれるようになって、お店の雰囲気も、もちろん売り上げも伸びて、再び店長に返り咲いたのです。

天職は見つけるものだと思っている人がいますが、それでは未来永劫幸せになれない。

今居るところでベストを尽くすこと。
その時に心がけたいのが、相手の尺度でモノが見れるかどうか。
自分の尺度でしかモノが見られないのは、人として浅い。

高野:リッツ・カールトンでは、採用に関しては「雇う」ではなく「相互選択」という考え方に基づいています。
したがって、文化が違う人はほとんど来ないのですが、ゼロにはできません。
「良貨が悪貨を駆逐する」という言葉がありますが、良い環境にいると人は成長できます。
あとは、気がつくことや挨拶することなどを、きちんと「練習」すること。
「ぼんやりと眺める」から「観る」ようにするだけで、色々なことに気づけます。

ぼくは「熱気のあるホテル」を、思いつきではなく仕組み化することで実現したかった。
裏ではスタッフに相当怒ったこともありましたが、表では笑顔でいようと心掛けました。
表情とは「おもての情け」と書きますね。内面の一番外側であるということ。
だから、表情に内面が表れる。みんなもっと、自分の表情に責任をもったほうがいい。

Q モチベーションを保つには?

大久保:繰り返し意識付けること。だから本はいい!
セミナーに出たり、本を一回読んだだけでは、芽は出ても根が生えない。
日常化させなかったら意味がない、本当の学びではない。
一人で続けられないなら、仲間を見つけて互いに励まし合っていくのも手。

高野:僕も、好きな本は10回は読む。大久保さんの「考えてみる」は毎日手に取ります(笑)。

私たちのお客様でもあり盟友でもあるshingoちゃんも大久保さんに熱く質問

まつかつによる今回の講義録マップです

今回のセミナー前には、会場となった長野県上田市の一部地域を含む長野県北部が台風で大きな被害を受け、復旧の途上にある中での開催でした。東日本大震災や今回の台風で被災した企業の経営者の方も参加され、会場にいる地元の方々を励ましながら、ご自分たちの経験をお話しされていたのも印象的でした。

紅葉の名所でもある別所温泉につながる上田電鉄別所線の鉄橋が台風で崩落。復旧資金を募っています。私も心ばかり募金させていただきました!

 

繰り返し学び、実践に活かす。
少しずつ、淡々と。

 

大久保さん&高野さんのお話し、さらにはご参加の皆さんの発言からの
本日の学びです。